誰もがプレイフルに、ワクワクする心を持って仕事をするためには?
GWも終盤に近づいてきました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
連休中に『プレイフル・シンキング』を読みました。
この本では、教育工学の専門家で、学びの場づくりの実践的な研究をされている
上田先生が、誰もがプレイフルに、ワクワクする心を持って仕事をするための思考法を
提示しています。
社会人になって2年目、これまで仕事で悩んできたことと重なりながら、
とても勇気のもらえる本でした。
それと関連して、最近よく読むブログにNAKAHARA-LAB.NET東京大学中原淳研究室−大人の学びを科学する があります。
こちらのエントリー成熟した社会・組織に失われやすいもの を読んで、
仕事を通じて「実験」をさせてもらえる職場環境は、恵まれているんだなあと
改めて気づきました。
私が所属しているのは比較的大きな組織なので「決まった型通りの」仕事を
毎日淡々とこなしている人がたくさんいて、自分もそういう仕事をするつもりで
入社しました。
しかし、新卒で配属されたのは、「このやり方が正しい」というのが決まっていない、
よく言えば「やりたいようにやれる」部署でした。
ルーティーンワークもありますが、それ以上に自分からアクションを起こすこと、
上記で言うところの「実験」する姿勢が求められます。
はじめは先が見えない仕事をするのが本当に怖かったし、
自分に向いていないのでは?と何度も思いました。
今でも上手くいくかなぁという不安は常にあります。
そんなとき、一歩を踏み出すときに励みになっているのは、
『プレイフル・シンキング』序章に書かれている
「Can I do it? 私にできるだろうか」ではなく
「How can I do it ?どうやったらできるだろうか」と問う考え方です。
実はこの言葉、係長がよく言っていたので、本書を読む前からなじみがありました。
課題を自分ひとりで抱えこもうとするのではなく、可能性は状況のなかにあると考えてはどうだろうか。可能性とはあなたという「個人」だけに備わっているものではなく、あなたを取り巻く「状況」に埋め込まれているという考え方だ。
仕事をはじめて驚いたことの一つは、仕事ってこんなにも一人ではできないんだ
ということです。スポーツで例えるならサッカー、網の目のようにはりめぐらされた人
と人のネットワークの中をボールが次々とパスされ、誰かわからない人によってシュー
トされる感じです。
一人ひとりのプレイヤーの力には限界があります。
ましてや新人なんて、ルールも分かっていないのですから、役に立たなくて当然です。
だから、それ以上に「状況」をどう活かすかがカギになるということです。
それが先ほどの「How can I do it ?どうやったらできるだろうか」の考え方に
つながるのだと思います。
と、分かったような口を聞きましたが、実際はまだまだ周囲を頼ってばかりで、
本当に未熟者です。パスされるボールも大半は雑用だったりします(笑)
けれども、仕事を通じて「実験」をさせてもらえる今の環境に感謝しつつ、
何事にも「プレイフルに」取り組んでいければいいなと思っています。
ではでは、あと少しよい休暇をお過ごしくださいー
- 作者: 上田信行
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2009/07/03
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