思考と行動

昨日は、他部署の主催する大きな行事に応援として駆り出され、
久しぶりに現場で走り回る仕事をしました。
身体はヘトヘトに疲れましたが、とっさのトラブルに対応したり、
その場で臨機応変に判断したり、鈍りかけていた感覚を取り戻して、
やっぱり現場は楽しい!と強く思いました。

さてタイトルの思考と行動、私はどっちかというと行動派なのでしょうが、
理想は2者が車の両輪のように、バランスよく上手く機能していることでしょう。
思考モードに偏っていると、事前に頭の中でシナリオを立てるけれども
実際には全く想定外のことが起こってパニックになってしまいます。
逆に行動モードに偏っていると、ちょっと考えたり調べたら分かることを
人に聞いていらっとさせたり、軽卒な行動をして後悔することにもなります。

今読んでいる本に司馬遼太郎の『世に棲む日日』がありますが、
幕末の長州藩を舞台にして、まさに「思考」と「行動」
それぞれで活躍する人物が描かれます。
まずは、倒幕へと至るまでの思想を形づくった吉田松陰
そして、松蔭の開いた寺子屋松下村塾」で学び、
攘夷を唱えて倒幕へのムーブメントを起こした高杉晋作です。
世の中を大きく変えるには、まず土台となるのは思想であり、
思想があるから人が動きます。でも、考えだけでは世界は1ミリも変わらない。
それを体現し行動する人がいるからこそ、よりたくさんの人に想いが伝わり、
変革が起こるのだと思いました。

思考派の人、行動派の人。それぞれに得意なスタイルがあるのでしょうが、
何かを成し遂げるにはどちらかが大きく欠けていては崩れてしまいます。
ちょっとだけ、苦手な方に向き合ってみてはいかがでしょうか?