こっちはこうさどうにもならんよ

ずっと滞っていたブログですが、実生活の方が大きく変化したことがあって、
しばらくは新しい環境に適応するのに精一杯でした。

社会人3年目、年間を通した業務の流れが一通り分かって自信もついてきたし、
さらに担当する業務で新しいプロジェクトが立ち上がろうとして
気持ちが高まっていた矢先のことでした。
内示発表で思いもよらず自分の名前が載っており、
「えっ、何で…。」としばらく震えがとまらず。
結局何が何だか訳が分からないまま、
4月から全然畑違いの部署に行くことになりました。
それからは、引き継ぎと次々降ってくる新しい仕事を覚えるため、
馬車馬のごとく走っておりました。

前の部署ではすごくざっくり言うと現場に出て、人に会って、
つなげてってことをしていました。
こうすれば正解というのが無く、担当者が変われば全然違うアウトプットになるため、
よく言えばその人らしい仕事ができ、それ故「変人が多い」と揶揄されたりしていましたが、
内心そんな役回りが気に入っていました。

新しい部署は、打って変わって組織の管理部門です。
システムや制度の細かい仕組みを頭に入れた上で、
膨大な事務量を正確にこなさなければなりません。
係は超絶仕事のできる先輩ばかりで、「できる気がしない、向いてない」と
卑屈になりながらも、容赦なく舞い込んでくる仕事を必死に覚えてはこなす毎日でした。

今回の異動で身にしみて実感したのが、
目に見えない大きな力(権威)と、それに動かされる弱い個人(私)です。
組織にいる以上は避けられない問題だし、
従いたくないと思っても、逆らえば簡単にはじき出されてしまう。
とくに今いる組織は保守的で上下関係の厳しいタテ社会。
個人がどんな考え・価値観を持っていようと自由ですが、
それがちっぽけに感じられてしまう程、集団内のルールは絶対なのです。

だからこそ集団の評価に依存せず、自分のものさしを持っていたい。
個人の力は権威に比べるとあまりに弱いけれども、
そこで思考停止して何もかも従うのではなく、批判的に考える癖をつけたい。

そんな状況の中、ヒントを求めて読んでいた本です。
自由とかリベラルのことがテーマ、刺激的で面白い本ばかりです。

 

自由からの逃走 新版

自由からの逃走 新版

 

 

 

偶然性・アイロニー・連帯―リベラル・ユートピアの可能性

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社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学