回顧2013〜‘本’編〜

続いて、2013年の読書を振り返っていきますー。
今年は仕事でバタバタと忙しかったため、
読書欲に体力・気力が追いつかない夜もありましたが、
(本がよく効く睡眠薬になっておりました…)
だからこそ読む時間を大事に使えたのかなと思います。

ふだんは、新しい本よりも発行から年月の経った本を
読むことの方が圧倒的に多いのですが、
まずは、今年発売の本に限ってマイベスト5をご紹介します。

第5位『脱社畜の働き方~会社に人生を支配されない34の思考法』

脱社畜の働き方~会社に人生を支配されない34の思考法

脱社畜の働き方~会社に人生を支配されない34の思考法

 

 会社に飼われ、何でも言いなりになってしまう社員を指す
「社畜」という嫌な言葉がネットから一般にも流通してきました。
誰も望んで社畜にはなりたくないはずですが、
「おかしい」ことを「おかしい」と言えず、
職場にはびこる同調圧力に逆らえず、
我慢大会をしているような息苦しさを感じる人は多いと思います。
会社にしがみつくのではなく、少し距離を置いて
冷静に自分の頭で考えるために、組織で働く人にとっても
読んで損はない本だと思います。

第4位『想像ラジオ』

想像ラジオ

想像ラジオ

 

 津波で亡くなったDJが幻のラジオ番組を放送する物語です。
DJアークはあくまでパーソナリティの軽やかなトーンで語りますが、
震災後の死者の弔いという重いテーマを扱っています。
自分の死を認識しないまま、同じく震災で亡くなったリスナーへ
語りかけるというシチュエーションで、死者の声は現実には
聞こえないけれど、あなたの想像の中で聞こえると読者へ投げかけます。
何だかモヤモヤする本でしたが、この煮え切らない感じを
埋める力こそが想像力なのかもしれません。

 
第3位『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

 

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

 

 

こちらも今年話題になりましたね。発売日に買って一気に読みました。
ブログにも読みたてほやほやの内にエントリーを書いたので、
よろしければホットな感想をどうぞ。

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』早速読みましたー - someiyoshinoの日記


第2位『内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力』

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

 

 社交的でリーダーシップのある人、誰とでも仲良くなれる友好的な人。
外向型の人は自信にあふれ、魅力的にみえます。
一方で、知らない人が大勢いるパーティや、人前でのスピーチは苦手な
内向型の人は自信が無さげにみえてしまうことも多いです。
著者のスーザン・ケインさんも内向型タイプであり、
それを隠して外向的にふるまっていた時期もあったそうです。
この本は、そんな内向型人間にスポットライトを当て、
内向性を克服するのではなく、強みを生かすための1冊です。
豊富な文献とエピソード、そしてケインさんの落ち着いた
語り口に引き込まれていきます。
TEDでもスーザン・ケインさんのスピーチが聴けるのでぜひ。

スーザン・ケイン 「内向的な人が秘めている力」 | Video on TED.com


第1位『「ひらめき」を生む技術』

 一番最近読んだので、熱くなってるというのもありますが、
ヒントに溢れたエキサイティングな本でした。
MITメディアラボ所長の伊藤穣一さんと非常にクリエイティブな4人の
ゲストとの対談によって進行します。
「異分野同士をつなげるコミュニティ作り」が得意分野であり、
「多様な人材をコネクトさせればさせるほど、クリエイティビティや
イノベーションが生まれると信じている」とおっしゃる伊藤さんと
ゲストの方々のセッションはどれもすごく面白かったです。
自分の仕事の中でも、この「異分野のコラボレーション」は
超重要テーマなので、伊藤さんの人と人をつなげるマジックに興味津々でした。

そんなこんなで、2013年回顧シリーズ、本日は読書編でした。
みなさんも今年読んだオススメの本があればぜひ教えてください!