良い子、悪い子、普通の子 ?ーエゴグラムから考える親子関係
今週のお題「私のお母さん」に乗っかってみました。
といっても、母のことを真面目に語ってもあまり面白みがないので、
(天然エピソードなら数知れずですが*笑)もう少し広げて親子関係のことを
考えてみます。
ところでみなさま、エゴグラムって聞いたことありますか?
エゴグラムーWikipedia
エゴグラム(Egogram)とは、エリック・バーンの交流分析における自我状態をもとに、弟子であるジョン・M・デュセイが考案した性格診断法で、人の心を5つに分類し、その5つの自我状態が放出する心的エネルギーの高さをグラフにしたもののことである。
5つの自我状態
CP(批判的親)−Critical Parent
厳しい心。自分の価値観を正しいものと信じて譲らず、責任を持って 行動し、他人に批判的である。この部分が低いと、ルーズな性格になる。
- NP(養育的親)−Nurturing Parent
- 優しい心。他人を思いやって行動し、保護的で親切である。この部分が低いと、冷淡な性格になる。
- A(大人)−Adult
- 合理的な心。現実を重視しており、物事をきちんと計算して行動し、合理的である。この部分が低いと、非合理的な性格になる。
- FC(自由な子ども)−Free Child
- 自由奔放な心。明るく無邪気でユーモアがあり、わがままで自己中心的である。この部分が低いと、閉鎖的でネクラな性格になる。
- AC(順応した子ども)−Adapted Child
- 従順な心。他人に嫌われたくないという気持ちが強く、言いたいことを言わずに我慢してしまい、妥協的である。この部分が低いと、マイペースな性格になる。
私は、就職活動で自己分析をするときに、知り合いからすすめられて知りました。
ネット上でも簡単にテストできるので、試してみるとおもしろいかもしれません。
ここで、注目してみたいのは子ども(Child)の自我状態です。
ざっくり言うと、AC:いい子、FC:悪ガキというイメージですかね。
そして、ACとFCのどちらのタイプになるかは、親子関係の影響が大きいと思います。
自分の場合、悔しいかな何度受けても、FC寄りになるのですが、
それは、両親ともあまりしつけに厳しくなく、のびのびと育てられたこと
が影響しています。
ただ、反対にACの気持ちもよく分かります。
なぜかというと、離れて住む祖父母との関係がまさにこちらだったからです。
祖父母は初孫である私をとても可愛がってくれ、それだけなら良かったのですが、
過剰な期待をかけて育てました。
子どもながらに「おじいちゃん達の期待を裏切りたくない。」
という思いがあり、好かれようと必死になって、いつも「良い子」でいました。
お話好きのおじいちゃんが、戦争や貧しい暮らしの話をはじめると、
従兄弟たちは要領よく抜け出しますが、私だけ最後まで頷きながら聞いていました(笑)
この呪縛が解けてきたと感じるのは、つい最近になってからです。
ですので、祖父母よりもっと近い、親子関係でACが強すぎると、
辛いだろうなーと思います。
大人になっても呪縛が解けずに苦しんでいる人もいるでしょう。
(逆にACが全く無くても、社会に適応できなくなってしまうんですけどね…)
だからこそ、そんな方々に向けて(でもないですが)
世間の「母の日だぞ感謝せよ!」ムードにドロップキックの意味も込めて、
あえて言います。
それは「親は感謝を強要するべきじゃない」ということです。
自分の子どもなのだから、やって当たり前。
見返りを求めている時点で、どこかずれていると思います。
「喜ばせなきゃいけない」ではなく、子どもが自発的に
「喜ばせたい」と思うような親子関係でありたいです。
と、まだ母親になったことがないので、好き勝手に言っております。
子どもができたら、考え方も変わるのかな。
そのときまで、とって置くことにします。